#14 米国エリート教育の実践 「世界最高の子育て」

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こんばんは、イチカラセイジです。

今回は、2018年2月21日発行、ボーク重子氏著「世界最高の子育て」について皆様にお伝え出来ればと思います。

イチカラセイジの一からブログでは、子育てに関連した書籍のレビューも頻繁に行っています。それは、私自身が2歳児の子育て中の人間だからという理由が大きいです。

子育てをしていると、様々な悩みに直面するわけですが、少し大きな視野にたった時、こういった悩みを抱く方は少なくないかと思います。

・子どもが成長していく中で、これからの社会はどう変化するのだろう?
・社会から求められる人間になるためには、どんなことを心がければ良いのだろう?
・とはいえ、英才教育というより子どもが子どもらしく成長するためにはどうしたら良いだろう?

とさまざま、夫婦でぷち議論をしていたりしています。

「必ずしも社会から求められる人間になれる必要はない!」と断言される方もいるかもしれませんが、あくまで私個人の考えですが、人から求められるようになるということが、回り回って、その子自身の幸せに繋がると考えていますので、「社会から求められる」というのを意識していくことは重要なことだと思っています。

本書は、自身の娘(スカイ)さんを「全米最優秀女子高生 the Distinguished Young Women of America」にしたという実績を持たれており、その経験則を交えながら、ボーク重子氏の家庭で実際に実践していた内容をこれでもかと盛り込んだ一冊になっています。

率直に言って、書かれている内容のすべてを実践するのは一般家庭においては中々難しいのではないかと感じますので、本書内容の1つでも2つでも、取り入れる事ができれば子育てに良い影響があること間違いなしです。

それでは早速見ていきましょう。

「どんな人が書いているのか?」

ロンドンの大学院で現代美術史の修士号を取得後、南仏で出会った夫との結婚を機に1998年ワシントンDCに移住、出産。全米一研究機関の集中するワシントンDCで、「自分で人生を切り開き、どんなときも自分らしく強く生きてほしい」との願いを胸に最高の子育て法を模索する。科学的データ、最新の教育法、心理学セミナー、大学での研究や名門大学の教育に対する考え方を詳細にリサーチし、考える力と心の強さを一緒に育むアメリカのエリート教育にたどり着く。娘スカイを「全米最優秀女子高生 the Distinguished Young Women of America」にした。

「これからの社会、どういったことを求められるのか?」

非認知能力の重要性

 日本においても、文部科学省は「非認知的能力」を「学びに向かう力」と置き換え、自分の気持ちを言う、相手の意見を聞く、物事に挑戦するなど、自己主張・自己抑制・協調性・好奇心などに関係する力としています。本書でも大切な基礎となっている部分として、この「非認知的能力」をどのように高めることが出来るかについて、書かれています。

勉強の先取りをする英才教育と、アメリカのエリート教育は根本的に目指しているものが違う

 だれかが設定した物差しや、テストの点数など画一的にはかることができる分野に重きを置くのではなく、人間らしい「喜怒哀楽」に加え、思考力、実行機能、クリティカルシンキング、コミュニケーション能力といった分野を伸ばすことに重きをおいているのがアメリカのエリート教育だと本書では語られています。
 
 要するに、日本においても、誰かが引いたレールの上を真面目にしっかりと歩く時代は終わり、これからは、自分が何をしたいか、自分は何をすべきか、この課題を解決するためにはどうしたらよいか、自分でレールをひき、周りに自分を表現し、社会を歩んでいく能力が求められるということです。
 
 その為に必要な能力をどうやって子育てとしてかかわる中で、伸ばすことができるか。この意識をもっている家庭とそうでない家庭とで、差が出るのはもはや当たり前と言えます。

子育ての本だけど、親にもグサグサ刺さる内容

 例えば、クリティカルシンキングの重要性、30秒で自己紹介、プレゼン能力、こういった技術は社会人になって身につけていくものかと思いきや、テストの点数以上に時間を割くべき分野として本書では解説されています。

「イチカラセイジ家の子育てに取り入れた3つの内容」

オープンエンドな質問を意識する

YES/NOで答えられない質問をオープン・クエスチョン、逆にYES/NOで答えられるものをクローズド・クエスチョンなどといったり、営業でも基本テクニックとして用いられている手法ですが、子育てにおいても取り入れることで、子どもに「考える癖」をつけさせることが出来ます。

オープン・クエスチョンを意識するというより、「子どもの話をもっと聞きたいな」という気持ちであれば、自然とそうなっていく気がします。

具体的には、
「今日は楽しかった?」ではなく、「今日はどんなことがあったの?」
「宿題終わった?」ではなく、「どんな宿題に手こずっているの?」

といった具合で我が家でも実践していこうと思いました。

「あなただったらどうする?」を口癖に

自問自答する癖をつけ、主体性を養うのに有効な手法として、親の口癖として、「あなただったらどうする?」を口癖にすることは重要だと感じました。

私自身の場合、課題にぶつかった場合、先ず自分なりの考えを整理し言語化します。

その上で、追加する視点として、尊敬する他者の視点になって、「〇〇さんだったらきっとこう考える」といった具合で一人で多人数の考えを想像したりします。

子どもに対する「ダメ/OK」には理由を必ずセットにする

子どもを子ども扱いしないことは、非常に重要です。

なぜダメなのかわからずに、否定されたら子どもも理解が出来ませんし、自分が大切にされていないと感じてしまいます。

同様に、OKサインも理由があったほうが良いです。なぜ良いのかが、子どもの考える視点と親の考える視点、ニュアンスが異なっていたりすることは多々あります。
また、本書では褒めるときにも具体的に「どこが良かった」と付け加えることを大切にしているそうです。

女性との接し方と一緒ですね。
褒めるのあれば具体的に褒める。

繰り返しとなってしまいますが、本書はやはり上位数%に入るような超エリートを教育するような視点で物事が述べられています。
本書の内容をそっくりそのまま、すべて実践しようとすると、かなりキツイですし、別の意味での育児ノイローゼのようになってしまうかもしれません。

子どもの成長を楽しみながら支えていくのが、これからの育児では大切だと思います。

今回も最後までお付き合い頂き、有難うございました。

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