#3 政治に無関心からの脱却!「14歳からの政治入門」

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最近でた池上彰氏の著書最速の書評かも(笑)

どうもこんばんは。イチカラセイジです。

今回皆様にお伝えしたいのは、2019年6月28日発行、池上彰氏著、「14歳からの政治入門」です。2020年3月25日には第2版発行がされています。

14歳といったら中学校2年生くらいですよね。
公民の授業が中学校3年生からだったと思いますので、公民が始まる前からでしょうか。
現役中学生の良い質問に池上氏が回答する形で本書が構成されています。
まさに主権者教育の模範となる取組ですね。

それこそタイトルに冗談で書いたとおり、政治のことを語っていたら中2病かと思われるのではないかと思います(笑)

ですが、本書を読み始めるとそれは杞憂だったと分かります。

子どもから
「なんで政治って必要なの?」
「なんで選挙ってあるの?なんで行かなきゃいけないの?」

と聞かれたら上手く回答ができるでしょうか。

きれいな回答が出来るかどうかは別として、しっかりと子どもに向き合って自分なりの答えを伝えている人はきっと、選挙に行っている人ではないかなと思います。

この本は、14歳が入りやすいよう基本的に、「1テーマにつき、見開き1ページ(4コマ漫画付き)とこれでもかというくらい分かりやすくなっています。

「どんな人が書いているの」

著者、池上彰氏。1950年長野県松本市生まれ。1973年にNHKに入局し、2005年まで報道記者としてさまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題等を担当。1994年から11年間は「週間こどもニュース」のお父さん役として活躍した。
現在は、フリーのジャーナリストとして各メディアで活躍。名城大学教授。東京工業大学特命教授、東京大学客員教授ほか。
『14歳からのお金の話』(マガジンハウス)
『君たちはどう生きるか』(NHK出版)ほか著者多数。

「何を言いたい書籍なのか」

 現役中学生からの純粋な政治に対する質問をまとめ、それに池上氏が分かりやすく回答する形で本書が構成されています。政治を知ることで、能動的に参加できる有権者に育つことが期待されます。政治に無関心であること、選挙に行かないことは回り回って自身の損につながっていること。日本だけでなく、様々な国を取材してきた池上氏ならではの視点で諸外国と比較して、日本が優れているところ、足りないところ、示唆を与えてくれます。

「どんな人にオススメか」

 やはり現役中学2年生に読んで頂きたい一冊かと思います。大人であれば1時間〜2時間もあれば十分読めますので、保護者が一読の上、現役学生に読んでもらうのが良いかと思いました。人間が人間である以上、政治は決してなくなることはないということがわかります。
 また、読了後は選挙にも進んで行きたくなる、それくらい政治に関心を持つきっかけになる一冊だと思います。

「イチカラセイジが得られた学びとは」

 私自身、やはり政治は重要なものだと「大人っぽく」理解しているだけで、前述したように子どもが将来大きくなったときに、それこそ中学生くらいになり、世の中が少し見え始めた頃、「政治ってなんで必要なの?」、「選挙ってなんでやる必要があるの?」、「なんでニュースでは政治に対して悪い話ばっかりなの?」と問いかけられた時に、池上氏ならどういった分かりやすい回答をするのかな。

といった興味本位で購入した一冊です。
案の定、これ以上無い形で答えがしっかりと表現されています。

 また、最終章では「民主主義の国は自由な報道ができる」では、なるほどなぁと国の見方を知ることが出来ました。一部引用させて頂きます。

 「私は世界各地に取材に行くんですが、自分の国の政治家がいかに素晴らしいかしか書かれていない新聞を見ると、ここには民主主義がないんだなと思う。逆に自分の国がいかにひどい国か、政治家がこんなにひどいことをしていると書いてあれば、言論の自由、報道の自由があり、民主主義の国だと思います。
 それで言うと、日本の新聞はどうでしょう。悪口ばっかり書いてありますよね(笑)。もうちょっといいこと書けよ。って思うくらいですが、政府を批判できるということは、誇りにしていいことなんです」

14歳からの政治入門 137頁より

本著の中では、共産主義とはどういった主義なのか、ソ連の実例に加え、台湾のひまわり運動に刺激を受けた香港の雨傘運動など、具体的な言論規制の恐怖に直面した事件にも触れています。

是非、本著を通じて子どもの社会教育に役立てて頂ければと思います。
そして将来、18歳になったころには素晴らしい有権者となってくれることを国民の一人として期待したいと思います。

今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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