#79 「スマホ脳」を読んで〜気づかない内に大量に打たれているドーパミン注射〜

おすすめ書籍

皆さん、こんばんは。イチカラセイジです。

 

このブログは1985年生まれで、奥様と息子の3人家庭を持つイチカラセイジが、イチカラ家の日常を通じて得た同世代に役立つ情報をつづっているブログです。

「子どものこと、お金のこと、家のこと、政治のこと」を中心に毎日発信をしています。 

 

さて本日は、「#79 「スマホ脳」を読んで〜気づかない内に大量に打たれているドーパミン注射〜」についてお伝えしていきます。

 

久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、むちゃくちゃ為になる一冊と巡り会えましたので、本日はおすすめ書籍の紹介をさせていただきます。

 

その一冊とは、アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」です。

 

いまかなり売れている一冊のようで、書籍ランキングに入っていたので購入致しました。

 

タイトルからみて、どういったことが書かれているかが、予想できる一冊ではあり、予想通りの物事の展開がされるわけですが、いままで漠然とあったスマホに対する「このままじゃいけないよなぁ〜」感が実際の大量の実験結果、エビデンスに基づいて、その危険性や人生としての機会損失につながっていることが書かれていました。

 

電子書籍で購入し、一気読みしたのですが、将来子どもにもしっかりと読んでほしいなと思ったので、紙媒体の本も購入してしまったほどです。

 

それでは、早速この一冊から私自身が学ばせていただいた内容について、記載していきたいと思います。

 

どんな人が書いているの?

著者アンデシュ・ハンセンはノーベル生理学・医学賞の選考委員もある名門カロリンスカ研究所(医科大学)で医学を学び、2000本もの論文を発表している現役の精神科医。

 

『一流の頭脳』で一躍ブレイクした後は、有名なテレビのトークショー番組やニュース番組にも次々と登場し、スウェーデンで今もっとも注目されているメンタルヘルスのインフルエンサー。

 

どんなことが書かれている一冊なのか?

本書は以下の章立てで構成されています。

 

第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた

第2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある

第3章 スマホは私たちの最新のドラッグである

第4章 集中力こそ現代社会の貴重品

第5章 スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響

第6章 SNSー現代の「インフルエンサー」

第7章 バカになっていく子供たち

第8章 運動というスマートな対抗策

第9章 脳はスマホに適応するのか?

第10章 おわりに

 

この本の核心部分は、第3章〜第7章あたりまでで、特に個人的には第4章の「集中力こそ現代社会の貴重品」は目から鱗でした。

 

いやぁ〜めっちゃマルチタスクしていたわ。

と反省してしまった章でもあり、いまの仕事や家庭環境の中でいかにマルチタスクでなく、目の前のことに”真に”集中する環境を作り上げるか?

 

これは努力とか根性ではなく、”環境を作り出すしかない”ということを学ばせて頂きました。

 

イチカラセイジの学びとは

本書を読む中で、ぜひ皆様にご紹介したい言葉がいくつも出てきましたので、ここでいくつかお伝えしたいと思います。

 

第3章 スマホは私たちの最新のドラッグである

・できるだけ長い時間その人の注目を引いておくにはどうすればいい?人間の心理の弱いところを突けばいいんだ。ちょっとばかりドーパミンを注射してあげるんだよ。ーショーン・パーカー(フェイスブック社元CEO)

 

・私たちは1日に2600回以上スマホに触り、平均して10分に一度スマホを手に取っている。起きている間ずっと、いや、起きている時だけでは足りないようで、3人に1人が(18〜24歳では半数が)夜中にも少なくとも1回はスマホをチェックするという。

 

・ドーパミンの 最も重要な100名は私たちを元気にすることではなく、何に集中するかを選択させることだ。つまり、人間の原動力とも言える。お腹が空いているときにテーブルに食べ物が出てきたら、それを見ているだけでドーパミンの量が増える。 つまり、増えているのは食べている最中ではない。その食べ物を食べると言う選択をさせるために、ドーパミンはあなたに囁く。「さあ、これに集中しろ!」 ドーパミンが、満足感を与えると言う行動を促すのなら、 満足感はどこから来るのだろうか。それには体内のモルヒネであるエンドルフィンが大きな役割を果たしているようだ。ドーパミンは目の前にあるおいしいものを食べるよう仕向けてくるが、それをおいしいと感じさせるのはエンドルフィンだ。

 

・ 報酬システムを激しく作動させるのは、お金、食べ物、セックス、承認、新しい経験のいずれでもなく、それに対する期待だ。何かが起こるかもしれないと言う期待以上に、報酬中枢を駆り立てるものはない。

 

・ チャットやメールの着信音がなるとすまほー手に取りたくなるのもそのせいなのだ。何か大事な連絡かもしれない。大抵の場合、着信音が聞こえたときの方が、実際にメールやチャットを読んでいる時よりもドーパミンの量が増える。大事かもしれないことに強い欲求を感じ、私たちはちょっと見てみるだけとスマホを手に取る。しかもこれを頻繁にやっている。起きている間じゅうずっと、10分おきに。

 

・ それはソーシャルメディア、SNSだ。Facebook、 Instagram 、Snapchatがスマホを手に取らせ、何か大事な更新がないか、「いいね」がついていないか確かめたいと言う欲求を起こさせる。 その上、報酬システムが1番強く煽られている最中に、デジタルな承認欲求を満たしてくれるのだ。

 

・ SNSの開発者は、人間の報酬システムを詳しく研究し、脳が不確かな結果を偏愛していることや、どれぐらいの頻度が効果的なのかをちゃんとわかっている。時間を問わずスマホを手に取りたくなるような、驚きの瞬間を想像する知識も持っている。「いいね」が1個ついたかも?見てみようと思うのは、「ポーカーをもう1ゲームだけ、次こそは勝てるはず」と同じメカニズムなのだ。

 

・ ローゼンスタインの声が興味深いのは、彼こそがFacebookのイイネ機能を開発した人物だからだ。つまり、立てた親指の立役者は、自分の創造物が遠すぎて魅力的だと感じているのだ。あるインタビューでは、公開したようにこう公言している。「 製品を開発するときに最善を尽くすのは当然のこと。それが思ってもみないような悪影響を与えるー それに気づいたのは後になってからだ」

 

・ このような意見を持つのは、シリコンバレーで彼1人ではない。iPodやiPhoneの開発に携わったApple社の幹部トニー・ファデルも、。 スクリーンが子供たちを夢中にさせる、について同意見だ。「冷や汗をびっしょりかいて目を覚ますんだ。僕たちは一体何を作ってしまったんだろうって。うちの子供たちは、僕がスクリーンを取り上げようとすると、まるで自分の一部を奪われたような顔をする。そして感情的になる。それも激しく。 その後数日間、放心したような状態なんだ」

 

・スウェーデンでは2歳から3歳の子供のうち、3人に1人が毎日タブレットを使っている。まだろくにしゃべることもできない年齢の子供がだ。一方で、スティーブ・ジョブズの10代の子供は、iPadを使って良い時間を厳しく制限されていた。

 

・ 会社である文章を書いている最中だとしよう。チャットの着信音が聞こえ、すまほー手に取りたい衝動に駆られる。何か大事なことかもしれない。やはりスマートフォンを手に取り、ついでにさっきFacebookに投稿した写真に新しいイイネがついていないかどうかを素早くチェックする。すると、あなたの住む地域で犯罪が 増加していると言う記事がシェアされている。その記事をクリックし、数字を読んだところで、今度はスニーカーのセールのリンクが目に入る。それにざっと目を通そうとするが、親友がInstagramに新しい投稿したと言う通知に中断される。さっきまで書いていた文章は、すでに遥か彼方だ。

 

第3章だけで、これぐらいのマーカーを私自身ひいていました。

その後の第4章以降についても、もちろん第3章にいたる導入部分、人類そのものがもっている自己防衛ともいえる機能に注目した内容も素晴らしいものでした。

 

スマホという存在があまりに魅力的すぎて、手放すどころか、どこにあるかわからない状態になると落ち着かないというのは現代人あるあるだと思います。

そういった生活に違和感を覚えている人は、ぜひ、この一冊を手に取ってみてください。

 

きっとそこには新たな気づきや、自分の生活、スマホとの向き合い方に対する教えがあるはずです。

 

今後もこのブログを読んでくださっている方々にとって、少しでも有益な情報を発信していきたいと思います‼️

また明日も読んでいただければ幸いです。

 

それではまた。

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