#10 人は考え方だけでもっと幸せに生きられる 「嫌われる勇気」

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こんばんは、イチカラセイジです。

今回は、2013年12月12日発行、岸見一郎氏・古賀史健氏著の大ベストセラー「嫌われる勇気」についてお伝えさせて頂きます。

本書は私が取り上げるまでもなく、めちゃめちゃ売れている一冊ですので、すでに多くの書評がウェブ上でも見受けられます。

私自身、2018年に購入して一度読み、2年後となる今回、2020年にもう一度しっかり読ませて頂きました。違ったタイミングで2度読んだことで、1度目とは異なった視点での学びを得ることが出来ました。

その辺りも踏まえながら、今回は皆様に「嫌われる勇気」の魅力について、そして、これからの多くの国民に読んで頂きたいという想いを込めてお伝えできればと思っています。

なぜこんなに売れ続けているのか

 2013年12月12日第1刷発行以降、2019年11月の増刷で累計発行部数が200万部超えとなっている超売れている書籍です。

 なぜこれだけ売れているのでしょうか。あくまで私の個人的な見解ですが、それだけ多くの人々の課題を解決し、心を救ってきたからだと思っています。

 本書「嫌われる勇気」読了後、見える世界が変わるとまで言われています。

 その瞬間は難しく理解が出来ないことは、その瞬間の自分にとって必要ない考えだったと割り切り、深く考えさせられ、感銘を受けた部分だけ心に留めることが出来たなら、これほど素晴らしいことはないと思います。
 時が経ち、違った境遇になったとき、もう一度読んで見ると、違った感覚でこの一冊から学べることがあると思います。それだけ深い示唆を与えてくれる一冊です。

Mariana AnatoneagによるPixabayからの画像

どんな人が書いているのか

・岸見一郎
 哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。高校生の頃から哲学を志、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆、講演活動、そして精神科医院などで多くの”青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの「個人心理学講義」「人はなぜ神経症になるのか」、著者に「アドラー心理学入門」など多数。本書では原案を担当。

・古賀史健
 フリーランスライター。1973年生まれ。書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。臨場感とリズム感あふれるインタビュー原稿にも定評があり、インタビュー集「16歳の教科書」シリーズは累計70万部を突破。20代の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。その後何年にもわたり京都の岸見一郎氏を訪ね、アドラー心理学の本質について聞き出し、本書ではギリシア哲学の古典的手法である「対話篇」へと落とし込んだ。単著に「20歳の自分に受けさせたい文書講義」

では一体、我々のどんな課題を解決してくれるのか

非常に重要な部分で、ズバリ本を読む動機となります。
ずらっと書かせて頂きましたが、私自身も含めて「自分の短所ばかり」に注目してしまい、もっとこう変わりたい、本当の歩みたかった人生はこういったものだと、周りの人間ばかりを追いかけてしまう部分があります。

以下の「自分」に一つでも当てはまってしまう方にとっては、「アドラー心理学的な考え方」に触れることで、課題解決に繋がる可能性が高いのではないでしょうか。

 ・変わりたいと思っているのに変われない自分
 ・トラウマを引きずり続けている自分
 ・常に劣等感を抱いて生きている自分
 ・他人の目が気になって仕方ない自分
 ・他者の生き方が羨ましくて仕方ない自分
 ・周囲の人間や社会が敵に見えてしまう自分
 ・対人関係でのトラブルが多い自分
 ・他者から褒められたい自分
 ・ついつい自分の話ばかりなってしまう自分
 ・自慢ばかりしてしまう自分
 ・承認欲求が抑えられない自分

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

なぜ課題を解決できるのか

 一部引用を交えながらお伝え致しますが、このフレーズ等を読んだだけでも、そんなに簡単な話じゃないだろ?と率直に感じるかと思います。

 まさに本書で主役となる「青年」の感情と哲人に対する質問にそれらはすべて表現されていますので、是非購読して読んで頂ければと思います。

 ※以下は個人的に特に重要だと思い、本書から学ばせて頂いた部分となります。

①目的は何なのか?「原因論」ではなく「目的論」で考える重要性が理解できる

・アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。
・友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外にだたくないから、不安という感情を作り出している」と考えるのです。

「嫌われる勇気」第一夜 原因論と目的論について 27頁より

・アドラーの目的論は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」 

「嫌われる勇気」第一夜 変われない理由について 57頁より

②すべての悩みは「対人関係の悩み」だと理解できる

健全な劣等感とは、他社との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるものなのです。

「嫌われる勇気」第二夜 優越性の追求について 93頁より

哲人 競争や勝ち負けを意識すると、必然的に生まれてくるのが劣等感です。常に自分と他者とを引き比べ、あの人には勝った、この人には負けた、と考えているのですから。劣等コンプレックスや優越コンプレックスは、その延長線上にあります。さてこのときあなたにとっての他者とは、どんな存在になると思いますか?」
 「青年 さあ、ライバルですか?」
 「哲人 いえ、単なるライバルではありません。他者全般のことを、ひいては世界のことを「敵」だと見なすようになるのです。

「嫌われる勇気」第二夜 敵と仲間について 96頁より

③その課題は誰の課題なのか「課題の分離」の重要性が理解できる

改めて、どんな一冊なのか

 青年と哲人の会話形式で展開される一冊です。

 結論だけを書いていっても、「はぁ?何を言っているか全然伝わらない」といったことも、相手の意見を受け止めながら、対話形式で哲人が青年にアドラー心理学的な考え方を示していきます。

 つまり、読者は青年に共感しながら読み進めていくことになります。

 世界はそんなにシンプルではないし、我々が生きている人生には沢山の悩みやしがらみが存在していて、自分の思うように生きられるのは、一握りの「持っている人間」だけだ。と思うのが我々であり、本書の「青年」です。

 読了後には世界の見え方が変わります。すべての内容が血肉になるとは言いませんが、多くの人間が青年の感情にダブらせながら、アドラー心理学に触れることで、一つでも何かしら人生の役に立つ学びを得られます

 是非、手にとって頂き、哲人の言葉に触れて頂きたいと思います。

 今回は、岸見一郎氏・古賀史健氏著の大ベストセラー「嫌われる勇気」についてお伝えさせて頂きました。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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